【第3回けせんおしごと通信】「株式会社 菊池技研コンサルタント」様

 

【けせんおしごと通信】

第3回目は、大船渡市に本社のある「株式会社菊池技研コンサルタント」様にお話を伺いました。

「株式会社菊池技研コンサルタント」様は、現在県内で10社のみ該当の「ユースエール認定企業」に厚生労働大臣より昨年度認定されました。また、「いわて働き方改革実践モデル企業」として取り組みをされると共に、「いわて女性活躍認定企業等(ステップ2」、「いわて子育てにやさしい企業等認証」と働きやすい職場環境づくりや生産性向上への積極的な取り組みで、気仙地域はもとより岩手県内の企業を牽引されています。UIターンへの取り組みも積極的で、今年度「いわてふるさとワーキングホリデー」(外部リンク)の受入企業となり、県外在住の方の、「働く×暮らす×繋がる」を応援されています。さらに、岩手県移住支援事業(外部リンク)においても、移住し就業された方の経済的負担等を軽減する「移住支援金」の支給対象となる事業所へも登録され、バックアップ態勢もしっかり整い、受け入れサイクルが確立されている印象を持ちました。(社員研修旅行)

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はじめにお話を伺ったのは、総務部総務課の滑川淳一係長様です。

~まずは貴社の「事業内容」についてお伺いします~

業種としてサービス業に属していますが、総合建設コンサルタントという技術サービスの職種で、岩手県内の皆様の暮らしを創る・守るという仕事です。「暮らしを創る・守る」ために、生活の中にある道路、河川、橋等の社会インフラを安全・安心に使用していただけるよう、測量・地質調査・土木設計・土地建物の移転に係る補償調査や経年劣化した際の維持管理等を総合的に行っています。皆様が安全に安心して生活するためには、自然と人間が共存できる地域環境づくりが欠かせません。日々変化している環境に対応できる確かな技術力・営業力を磨き業務に励んでいます。

(UAV マルチコプター)

(測量作業)

~職場は大船渡の本社以外にもありますか~

盛岡と一関市千厩町に支店を構えています。両支店とも十数名ずつ社員が在籍し、本社同様の業務を行っています。3事業所間での転勤もありますが、基本的には本社のある気仙での勤務が主です。地元を離れて勤務していただく場合でも数年後には戻すというスタンスです。

~貴社で必要としている人材とは~

以前は、資格等の関係で専門学校や大学卒の学生を中心に採用した時期もありましたが、現在は高校卒業予定の生徒さんへの求人やUターン等の中途採用等にも取り組んでいます。会社としては入社時の資格の有無はあまり重視せず、意欲ある若者を採用し、社内で優秀な技術者に育てていくという方針に転換しています。弊社は技術者集団ですので資格取得は重要ですが、資格は入社後、実務を経験していく中で、本人の努力次第でいくらでも取得可能ですので、人物重視(向上心・意欲等)での採用を心掛けています。

~人材確保対策はどのようにされていますか~

県内各地で行われている就職相談会等へ参加し人材確保に向けた働きはしていますが、正直かなり厳しい状況です。現在、並行して取り組んでいるのは、中学生・高校生対象の積極的な職場体験の受け入れです。とにかくこの業種を理解していただく。実際働いている技術者から仕事の内容・楽しみを聞き体験していただく。中高生ですのでいま直ぐという訳ではなく、長いスパンでとの考えです。弊社が子供たちの将来の職業選択の一助となればとの思いです。10月には、管内の高校生と「イワテ」というテーブルを囲んで、仕事ややりがい等を語り合い、高校生自身のキャリアデザインの検討材料にする目的で開催される「イワテーブル」(県主催)というプログラムへも若手社員を派遣しました。インターンシップも随時受け入れていて、10月も体験に来ていただきました。大学生に関しては、弊社単独での取組みに限界を感じている中、今度、大学の先生方と県内企業が一堂に会し、県内業者のPRや情報交換・共有を図る機会があり参加してきます。学生の就職先決定には先生方の推薦が多くのウェイトを占めていると思いますので、弊社の事業内容・各種取り組み等アピールしてきたいと思っています。

~「働き方改革」の取組みについて~

昨年度、実践モデル企業に手を挙げ、ジョブカフェいわて様や(株)ワーク・ライフバランス社様から助言を頂きながら、仕事と生活のより良いバランス維持の為、取り組ませていただきました。「設計課」「総務課・営業課」の2チームを中心に、「イキイキ楽しく働ける職場づくり」を目指し、活力あるチームづくりやコミュニケーション向上による業務の効率化等に取り組みました。「設計課」では、他部門との作業進捗・重要ポイントの共有(業務効率化)や担当者不在でも業務対応できる体制の構築(休暇取得促進)、また、3D設計等技術習得により会社の強みになる事を目指して実施しました。「総務課・営業課」では業務の平準化と効率化を図り残業削減に繋げる。お互いの業務を見える化し、助け合い・思いやりが生まれる職場環境をつくる事を目標に頑張りました。今年度は、その取り組みを各支店に横展開・充実を図り「いわて働き方改革AWARD2019」(外部リンク)へエントリーしました。

(働き方改革会議実施中)

~「健康経営優良法人」の認定について~

経済産業省から中規模法人部門では県内15事業所が「健康経営優良法人」の認定を頂いています。基本的には働き方改革と考え方は一緒だと思います。新たな人材確保が困難な中、現在在籍している社員の方々に長く弊社で働いてもらう為には健康でいていただく必要があります。健康経営への各種取組みは、社員家族と会社の親密度アップや企業ブランド力アップ等生産性の向上に繋がります。「健康経営」と「働き方改革」両輪を中心とした取り組みで、社員、その家族、地域に信頼される企業になっていければと考えます。

(健康経営優良法人認定)

 

~貴社での離職者は殆どいませんが、定着への取組みは~

業種的に男性社会で、女性が活躍しづらい、子育てをしにくいと思われがちだと思いますので、色々な取組みを実施する事により各種認定をいただいています。もちろん会社のPRにはなりますが、認定を受けることが目的ではありません。社員が主体となり働き方改革をはじめ各種取組みを実施することにより、職場環境や業務方法が改善され、仕事のしやすさに繋がっていくことでやりがいなどが生まれてくると思っています。また、若手社員が率先して「菊池技研若手の会」を発足し、同世代による勉強会や意見交換、悩み相談等の他、様々な行事等に参加しチームワークや絆を深めていることも、離職率の低さに繋がっていると思います。共に岩手を盛り上げていきましょう。

(菊池技研若手の会)

(ツールド三陸参加)

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次に、地元大船渡にUターンし、今年4月に入社され、補償課で日々頑張っておられる渡辺一磨様にお話を伺いました。

~地元の高校卒業後は~

岩手大学(工学部)で4年間勉強し、就職で東京へという流れです。就職活動の際は、長男という事もあり岩手に残りたいという気持ちもあったのですが、自分がやりたい職が県内には無かったものですから、一旦県外に出て経験を積み、いずれはという思いでした。東京生活は、まだ若かったこともあり、楽しいことや多くの方々から刺激も受け、充実した生活を送っていました。

~その中、戻ってこようと思われたのは~

以前の会社は、全国に転勤があり苦ではなかったのですが、営業職という事もあり、勤務の終了する時間も遅く、息子(当時2歳)の今後の子育てを考えると不安がありました。いずれは地元へという思いや自然豊かな環境で子育てをとの思いからUターンを決意しました。私に限らず、気仙にUターン等する場合業種が限られるので、大学等で勉強したこと、前職で身に着けた知識等リセットし、新たなチャレンジになるケースが自然と多くなると思いますが、一歩踏み出す勇気さえあれば、受け入れてくれる企業はあると思います。

~菊池技研コンサルタント様とのご縁は~

地元へ戻る意思を両親に伝えていた中、募集していることを知らされ、直ぐに連絡を入れさせていただきました。ただ、大学で専攻していたのが福祉システム工学で前職が医療機器の営業でしたので、現在の専門的分野の仕事とはまったく違いますので、日々勉強し知識の習得に努めています。

~現在の仕事内容は~

補償部門で、例えば公共事業で道路を作る際、立ち退きが必要となった場合、補償金額を算定するために建築物、工作物、立木等を調査しています。

~半年間、仕事をしてみて~

最初は毎日緊張の連続でした。周りの方々から気を配っていただいたり、年齢の近い社員へ色々相談しながら、一日でも早く戦力になれるよう努力しているところです。入社する前に弊社のホームページにある「若手の会」に目が留まり、気になっていました。実際入会し、年齢の近い人達と一緒にやれるというのは大変刺激になります。数多くの企業のホームページを閲覧しましたが、このような会を発足し活動しているのはあまり記憶がなかったので興味がありました。新たに就職する際は、少しでも多くの情報は欲しいですし、少なければ不安にもなりますので、助かりました。

~給与・福利厚生等は~

まだ4月に入社したばかりですので、以前勤めていたところに比べれば確かに少なくはなりましたが、実家暮らしですし、両親に息子の面倒等もみてもらっていますので問題はないです。今後、経験を積み、資格等取得していけば手取りも増えると思いますので、頑張りたいです。息子もまだ3歳で、熱を出したり、保育園で流行りものをもらったりと急に休みをお願いすることもありますが、理解いただき取得させてもらっています。本当に有難いと思っています。